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2025年10月20日

【バイヤーインタビュー】
さまざまなつながりが新商品を生む!
GINZA FROZEN GOURMETの今後は?

松屋銀座 冷凍食品専門のコーナー「GINZA FROZEN GOURMET」バイヤーインタビュー

銀座や浅草の老舗、全国の名店と手を取り合いながら、お客様の声を起点に新たな商品を生み出してきたのが GINZA FROZEN GOURMET です。松屋銀座の経営方針である「顧客第一主義」と「共存共栄」の精神は、この高級冷凍食品ブランドの根幹にも、しっかりと息づいているのです。GINZA FROZEN GOURMETに用意された300を超える商品は、たしかな目利きで選び抜かれた逸品を高い冷凍技術を使ってお客様にお届けしています。この商品ラインナップは常にお客様の声を反映して拡充され、利便性にとどまらない新しい食の価値を提案していますが、新しい商品はどのようなつながりで生み出されていくのでしょうか?また今後のGINZA FROZEN GOURMETの展開はどのようになっていくのでしょうか?今回もGINZA FROZEN GOURMETのバイヤー、今井さんにお話を伺っています。

GINZA FROZEN GOURMET バイヤーの今井さんの写真

GINZA FROZEN GOURMET バイヤーの今井さん

呉服店から出発した松屋。根底にあるのは顧客第一主義と共存共栄の精神

松屋は百貨店ではなく呉服店から始まったと聞きました。経営方針にもある顧客第一主義と共存共栄の精神は、呉服店の頃から培われていったのでしょうか?

おっしゃるとおり、松屋は明治2年(1869年)、横浜で呉服店「鶴屋」として創業しました。当時、多くの呉服店が反物を丸ごと売る「反物売り」中心の商いをしていた中で、松屋はお客様が望む枚数や、ある一定の長さだけを買いたいというご要望に応えるため、「切り売り」を積極的に取り入れました。また、お客様が求める品物が店頭にない場合には、すぐに使いを出して取引先から取り寄せるという対応もしていました。これらの取り組みが、お客様の立場に立つ「顧客第一主義」の基盤を築いていったのだと思います。お客様が何を望んでいるかを敏感に察知し、それに応えることで信頼を得てきたのです。
同時に、取引先との関係も松屋の経営にとって不可欠であり、取引先があってこその松屋であるという自覚から、「共存共栄」の考え方が植え付けられていきました。このような創業期からの経営方針が、現在の松屋銀座やGINZA FROZEN GOURMETの商品開発にも受け継がれていると感じます。お客様が望む味や品質を見極め、名店とのコラボやお取り寄せ等を通じてそれを実現する姿勢は、まさに松屋の「顧客第一主義」と「共存共栄」の精神を体現していると言えるでしょうね。

松屋は浅草にもあり!浅草のれん会との協業

なるほど。ところで松屋は浅草にも店舗がありますが、浅草のれん会と協業が進んでいるとも聞きました。まず、浅草のれん会の概要をお聞かせ願えますか?

はい。浅草には松屋浅草があり、ここでも地域とのつながりを大切にした活動を積極的に進めています。その1つが「浅草のれん会」との協業です。
浅草のれん会は、浅草寺を中心とした門前町文化を背景に1962年に発足した商業団体で、飲食や土産、工芸といった多彩な分野の名店・老舗が加盟しています。各店舗の「のれん」を守り、伝統を大切にしながら地域の発展を目指すこの団体と松屋の理念は通じるものが多く、互いに協力することで新たな価値が生まれています。こうしたつながりを背景に、GINZA FROZEN GOURMETでも、高級冷凍食品として展開する商品を一緒になって開発しています。

浅草のれん会と連携!共存共栄の精神で商品開発

そうなのですね!具体的にはどのような商品が今後販売されるのでしょうか?

たしかに、私たちは浅草のれん会と連携して浅草ならではの新しい商品を開発しているのですが……すみません、具体的にどのような商品が販売されるかを、今ここでお話しすることはできません。
これは決してもったいぶっているわけではなく(笑)、冷凍食品の開発はとても難しい作業だからです。以前のインタビューでもお話ししましたが、名店の味を忠実に再現するためには、適切な冷凍技術を駆使する必要があります。また場合によっては、商品そのものを一から再開発しなければならないこともあります。その過程で味がうまく再現できないこともあり、不完全なまま商品化をしてしまうと、私たちのお客様の信頼を損ねるだけではなく、名店の信頼にも傷を付けかねません。
だからこそ私たちは商品開発に慎重に取り組み、必ず「これだ!」と思える仕上がりにしてからお届けしたいのです。浅草のれん会との共存共栄の精神から生まれるコラボ商品は、皆さまにご満足いただけるだけでなく、驚きや新しい発見をもたらすものになると信じています。どうぞ楽しみにお待ちください。

技術のつながりでも新商品を開発

のれん会や店舗以外でも、他社さんと連携することはあるのですか?

はい。私たちの「つながり」は、店舗や浅草のれん会といった地域の枠を超えて、技術分野にも広がっていますよ。
たとえば、早稲田大学発のベンチャー企業と協業し、これまでの冷凍ごはんとはまったく違う風味をもつ「GINZA FROZEN GOHAN」を開発しました。これは「ソフトスチーム®」という技術を応用し、ごはんが炊き上がる直前に急速冷凍することで、炊きたてそのままの香りと食感を閉じ込める仕組みです。一般的な冷凍ごはんは炊き上がったごはんを冷凍しますが、この商品は炊き上がる直前に冷凍しているところがミソです。食べるときは電子レンジで容器ごと温めるだけで、炊き立ての白米の味を楽しめます。他の冷凍ごはんと比べて香りが格段に良く、冷凍食品の可能性を大きく広げる技術だと思います。これからもこうした技術連携で、「高級冷凍食品」の新しいスタンダードを提案していきたいと考えています。
関連記事:「自宅で味わう和の逸品!進化する高級冷凍和食の魅力とは?」はこちら

GINZA FROZEN GOHAN
ブランド米を使用し、最新の技術で下ごしらえした美味しいご飯

ソフトスチーム®技術により炊ける寸前にて急速冷凍した白米を、電子レンジで美味しくお召し上がりいただけます。

お客様の声を新商品に反映!顧客第一主義の実践

今後はどのような商品をラインナップに加えていきたいとお考えですか?

お客様からいただく声は、今後の商品づくりに欠かせないヒントになっています。たとえばGINZA FROZEN GOURMETには、介護をされている方も多く訪れてくださいますが、「栄養バランスが良くて美味しいものを、手間なく食べたい」という切実なご要望をよく耳にします。つまり忙しく、また常に気を使う必要がある介護の合間でも、栄養価が高く、味も良く、いわゆる手抜きでない食事を楽しみたいというお声です。
一人分の食事作りはどうしても時間や労力がかかってしまいますよね。だからこそ、私たちは高級冷凍食品ならではの品質を生かしつつ、手軽さと美味しさを両立した商品を開発していきたいと考えています。浅草のれん会のように地域とともに歩み、またソフトスチーム®技術のような新しい調理法にも学びながら、お客様の声をしっかり形にしていくことが私たちの使命だと思っています。

GINZA FROZEN GOURMETの今後

最後に、もう少し大きいフォーカスでの質問です。今後、GINZA FROZEN GOURMETとしてチャレンジしてみたいことはありますか?

共存共栄につながるお店や取引先とのつながり拡大はもちろん、上記のようなお客様の声に応える商品は引き続き開発していくのですが、1つ考えているのが海外展開です。

冷凍だからできる!贅沢な食体験の輸出

日本に訪れるインバウンドの方々が楽しみにしているものの1つは、やはり和食ですよね。実際、おにぎりのようなシンプルな日本食が、フランスやアメリカでとても人気を集めています。私たちの商品は-18℃を保てば長期保存が可能な冷凍食品ですから、老舗や名店の日本の味を、そのまま海外に届けることができます。
冷凍だからこそ可能な海外展開を進め、日本の食文化を世界に向け広く伝えていきたいと考えています。言わば、顧客第一主義の海外展開ですね(笑)。

今回も、これからの展開に期待がもてるGINZA FROZEN GOURMETのお話が聞けました。本日はありがとうございました!

今回紹介した商品はこちら

GINZA FROZEN GOHAN

ソフトスチーム技術により炊ける寸前にて急速冷凍した白米を、電子レンジで美味しくお召し上がりいただけます。

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※本コラムに掲載された情報は、掲載日時点のものとなります。商品の価格や販売情報は予告なく改定・変更・終了させていただく場合がございます。

「松屋オンラインストア コラム編集部」

松屋オンラインストア コラム編集部は、長年培ってきたファンの方に愛される食に関する専門知識を活かし、フローズングルメの魅力を発信しています。素材選びや調理工程、冷凍技術、地域貢献など工夫を凝らし、おいしく楽しい時間を過ごしていただくのが目指す姿です。食の専門家としての視点と、松屋銀座ならではの消費者に寄り添う目線を融合させ、ご自宅でも感動いただく食体験をご提供します。