ステンレスケトルは1994年に発売されました。
人差し指の力のかけかた具合で注ぐ量が調節でき、手首や指に無理な力をかけず楽に注げる形になっているなど、注ぐという一連の動作をスムーズに行えるよう考えられています。
また底面を広くすることで、お湯が早く沸き、見た目にも安定感のあるデザインとなっています。

＜柳宗理＞柳宗理は20世紀に日本のモダンデザインを支えたインダストリアルデザイナー。カトラリーやスツールなどの日用品だけではなく、高速道路のトンネルや歩道橋などの公共物に至るまで、多岐にわたっています。実際に模型作成を重ね作られたシンプルながら使いやすさを重視したデザインは、いまなお多くの人から長く愛されるものとなっています。

サイズ：W24.4×D19×H20.5cm
容量：満水2.5L（適量：1.7L）
素材：ステンレス
※ＩＨ調理器○

【デザインコミッティー選定コメント】
柳宗理デザインの現代の「やかん」。日本のやかんの原形を踏襲し、持ち易さや熱効率を考え、さらに底板の素材を電子調理器対応にしています。デザインが特に主張することもなく、普通に日本の家庭でやかんとして使える、在りそうで無い優れたデザインと言えます。

佐藤卓
©Japan Design Committee.